次回の展示ご案内(4/5~7/15)
写真史上初の2人展。
よみがえる伝説の砂丘撮影対決。
植田正治(1913−2000)と土門拳(1909−1990)はともに20世紀の日本を代表する写真家であると同時に、対照的な個性を持った作家としてしばしば比較されてきました。独自の演出的手法によって生み出される植田作品が「植田調(UEDA-Cho)」と称され国内外で高く評価されてきた一方で、土門は「絶対非演出」を掲げたリアリズム写真の旗手として広く知られています。
しかし2人は戦後まもなく写真雑誌の企画で鳥取砂丘における合同撮影会を行い、お互いの姿をレンズに収めるなど、その長いキャリアにおいてしばしば接点を持ってもいました。両者が多数の文章などに刻んだ写真美学からは、相違点のみならず様々な共通点も窺え、強烈な才能を持った2人のアーティストが戦後写真史を発展させてきた軌跡をも感じることができます。近年ではそうした視点から植田・土門の仕事を捉え直す言説も少なくありません。
彼らの故郷である鳥取と山形(酒田)はともに「裏日本」と呼ばれ、広大な砂丘地帯を擁する地域です。本展タイトルにおける「砂丘」は、植田作品の代名詞であるとともに、両者の写真家人生が時に同じ場所で交差するものであったことを示しています。本展では約220点の植田・土門作品を通して改めてその足跡を振り返ります。
*土門作品については、約30点の初展示作品を公開いたします。
主催:公益財団法人 さかた文化財団 土門拳記念館
共催:酒田市、酒田市教育委員会
協力:一般財団法人 日本カメラ財団、植田正治写真美術館、一般財団法人 草月会
助成:公益財団法人 三菱UFJ信託地域文化財団
会期中無休 9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料 一般 1,200円 / 高校生 600円 / 中学生以下無料
【会期中のイベント】
4/29(月・祝)10:00−
参加無料 / 要予約
5/11(土)14:00−
ナビゲーター:五十嵐丈(写真家 / 庄内出身) / 酒田市浜中エリアにて開催(荒天中止) / 参加者の作品は館内で展示
ペア入館券つき参加券1,200円 / 要予約
5/25(土)14:00−
日本の写真史を辿り直す著書『「現代写真」の系譜』(2022年)を上梓した圓井氏(写真家 / 東京工芸大学教授)が、写真と美術の歴史から植田と土門について語ります。
要入館料 / 要予約
6/9(日)14:00−
生前の植田と交流を重ね、深い影響を受けたというハービー・山口氏(写真家)が、植田正治そして土門拳について語ります。
要入館料 / 要予約
4/27(土) | 6/22(土)いずれも14:00−
要入館料 / 要予約
4/26(金)18:00− | 5/18(土)17:00− | 6/21(金)18:00− | 7/6(土)17:00−
要入館料 / 要予約
6/29(土) | 7/13(土) いずれも10:00−15:00
要入館料+一服300円(なくなり次第終了)