今朝の土門拳記念館こんにちは、スタッフKです。今日からブログを始めることになりました。
初めは土門拳のことも写真のこともほとんど何も知らずにここに来た私ですが、以来三十数年…、誰よりもここで一番長く息をしている人間(もしかして妖怪?)であることに間違いはありません。土門拳記念館のあんなこと、こんなこと、今のことや思い出も含めて時々書かせていただきますので、どうぞよろしく。
さて、本日10月1日は、土門拳記念館の開館記念日です。
1983年(昭和58年)10月1日、土門拳を取り巻く様々な方々のご苦労ご協力、そして愛情のたまものとして、土門拳記念館は開館しました。残念ながら土門拳自身は東京虎の門病院で意識不明のまま入院中。当日9時50分にたみ夫人らが主要展示室でテープカットを行い、めでたく待望のオープンとなりました。その日の酒田は空晴れ渡る日で…とはいかず、ものすごい雨風で大変な日だったようです。
引き続き、会場を文化センターに移して完工式典が行われましたが、なんとその式典の最中に、ものすごい大きな雷が落ちて、酒田市内全部停電になり、30分くらい式が中断しちゃったんだそうです。でも式典に参加した約400人の関係者は驚くことなく「ああ、土門拳が雷神となって酒田にやってきた。東京で身体は眠っている土門の“魂”が酒田まで飛んできたんだ。」ってみんな本気で思ったそうです。強烈な個性で皆の心をつかみ、鬼と呼ばれた土門拳にふさわしいエピソードですね。
さあ、今日の酒田は34年前とは違い気持ちのいい秋晴れが広がってきました。今日は開館記念日を祝して、一日中、午後5時まで無料開放いたします(4時半まで入館可)。お近くの方はどうぞいらしてください。お待ちしております。