コスモスの咲く記念館~三木淳先生撮影の絵ハガキより~
こんにちは、スタッフKです。
今日は10月1日、何と35年目の開館記念日じゃ~。このブログを始めてから1年経過しました。もっと頻繁に書けるかと思ってたけど、結構難しいものですね。
日本中を縦断していった台風24号。酒田は今も雨風が強いですが、幸い何も被害はありません。今日は、開館記念日で無料開放していますので、お近くの方、どうぞいらしてください。
さて、今日は記憶の底にある開館当時の思い出を書きたいと思います。ど素人の私が初めて土門拳を認識したのは、昭和58年の春、酒田市図書館ですごく立派な写真集を見たのが最初かと思います。そして、秋。たぶん開館のPRのため作られたものと思いますが、偶然居酒屋かどこかで「土門拳記念館」のマッチを見つけました。その時は、「へぇー、何か立派そうな建物が近所に新しくできるのね」くらいの認識でしたが、それが写真界の巨匠「土門拳」の、日本初である写真美術館であることは、全然ピンときてませんでした。そして初めて土門拳記念館に来たのは、開館後、何週間か過ぎてから。
記念館に来る現在二車線の県道は、もちろん一車線で、公園入口には信号も無く。周囲には、公益大も酒田市美術館もかんぽの宿も国体記念体育館もグラウンドも何もなく、ただ大きな公園の池のほとりに、きれいな土門拳記念館がありました。公園のプロムナードにはコスモスが咲き乱れ、とてもきれいでした。池の周りには、まだ八重桜やアジサイも無く、三木淳先生ら土門拳の弟子たちが寄贈した松の木が植えられていて、そうそう、一本ずつに寄贈した方のネーム札が付いていました。確か「淳」とか「豊」とか名前だけ。周囲はすっかり変わりましたが、池と記念館はこのまんまです。
変わらない、でも、新しい発見がある、そんな土門拳記念館がずーっとここに、そして、皆さんの記憶にも、その時々の暮らしの中にも、建ってますように。