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信楽 灰かぶりの壺 銘おぼこ(1963)
昭和37(1962)年、それまでやきものはあまり好きではなかった土門拳は、美濃古窯探訪をきっかけにやきものに開眼したといいます。美濃大萱の里で絵志野の陶片を見、丹波三本峠で穴窯を見、有田泉山で鏨の痕跡を見て、縄文・弥生から連綿とつづく日本の「古代的なるもの」を感じとり、引きつけられたのです。
好きになるや、凝り性の土門のこと、一気呵成に信楽、丹波、常滑、九谷、伊万里、瀬戸、備前などを撮り歩き、陶片や壺や甕を求める「古窯遍歴」は続いてきました。
そうして撮りためた写真は、昭和49(1974)年に写真集『古窯遍歴』(矢来書院)として出版されました。
好きになるや、凝り性の土門のこと、一気呵成に信楽、丹波、常滑、九谷、伊万里、瀬戸、備前などを撮り歩き、陶片や壺や甕を求める「古窯遍歴」は続いてきました。
そうして撮りためた写真は、昭和49(1974)年に写真集『古窯遍歴』(矢来書院)として出版されました。
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古九谷 青手扇面図の平鉢(1965)
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瀬戸 ゆどの初め図の石皿(1963頃)